私の祖父が戦後大工から転身して、山の立ち木を買いそれを伐採し販売することを始めました。昔の建築様式ではなるべく木をそのまま使い丸太をうまく組み合わせていました。木挽きさん大工さんが材木の加工をしていた時代です。
父の時代になり昭和35年頃住宅需要の増大に合わせ大工手間合理化のため木材を製材し寸法の規格化が求められるようになり藁科製材所を立ち上げました。
その後扱う材種も国産の杉・桧から米松やラワンといった輸入材に変化してゆき住宅用に加工する技術も大工さんの手仕事からプレカットと呼ばれる機械加工に進化しました。
このプレカット工場で使用する木材も近年は集成材・積層材と呼ばれるものが多くなり我々町の製材工場は必要がなくなってきました。
弊社の設立は平成6年3月です。ようやく20年を迎えました。設立当初はまだ材木の販売で経営ができていたのですが、現在では不動産と建築が売り上げの大半を占めております。製材機は勿論健在ですが稼動するのは一日に1〜2時間といったところです。工場の周りも住宅が増え会社の移転を考える必要が出てきました。それから社名も実態に合わせて変更したほうが良いのではと思っています。